部活しとけばよかったな
私は学生時代、本当の意味で物事に打ち込んだことがありませんでした。
子供のころ、勉強も大してしてませんでしたので、成績もクラスで中の下位でしたし、運動にしろ本当にまじめにしていなかったので、特別好きなスポーツもありませんでした。
高校受験に失敗し、人生で初の挫折というか、「取り返しのつかない失敗をしてしまった」という経験をしました。
取り返しのつかない失敗とは公立ではなく私立に行かなければならないことで、学費的にも世間体的にも親に大きな迷惑をかけてしまうこと、あとは仲の良い友達と違う学校に通わなければいけないこと、この2点が取り返しがつかないことと思いました。
どうしても大学には行かなければならないという自分の中での思いから高校時代はそれなりに勉強をし、大学受験もとりあえず合格はしました。
大学時代も遊び呆け、何に打ち込むこともなく4年間を過ごしました。
そして、特に打ち込むことなく社会に出た私にはそれなりの社会人生活しか待っておらず、「これでいいのか?」という迷いを覚え、税理士試験に出会い、税理士を目指すことにしました。
税理士試験の受験生時代については、今までとは違い、本気で打ち込んだと自負しています。これはきっと受験生時代の仲間が良かったおかげで自分の中の本気スイッチをONにすることができたと思っております。
そうは思っていても、今思い返せばもっと本気になればはずと反省するところもあります。
何を言いたいのかと言えば、本当に好きな部活を本気で打ち込んでおけばよかったな、ということです。
高校野球を見たり、吹奏楽を打ち込む高校生を見たり、いわゆる青春模様をみると心のそこから「羨ましい」と思います。
税理士試験で本気でぶつかったツラい思い出は本当に貴重な体験で、今でも宝物です。ただし、大人になってから本気で打ち込むことができないのが学生時代の部活動であると思うのです。
青春時代に本気で打ち込み、共に苦難を共有した友。
そういう体験が一切ないのが今になって本当に淋しいです。
この年になってランニングをしたい、楽器を本気でしたい、サッカーをしたい。そういうことを思っても、青春時代の思い出は取り戻すことができない。
それが現実に思えます。
後悔してもあのころには戻れない、当たり前ではありますが、本当に後悔しています。
なので今は後悔をしないような人生を送るために、今その時を生きたいと思います。
・税理士として極めたいという意思がありながらも、田舎の事務所の現況に甘んじてしまいそうな今。
・独立志向が強いにも関わらず、給与をもらえる現況に甘んじてしまいそうな今。
・自由を求めて士業の世界に入ったのに、結果的に一番自由が無い今。
・ネットの世界に感銘を受け、これを仕事にしたいと思ったあの瞬間があったのにもかかわらず、安易に会計事務所で働く今。
・楽器を本気でやりたいのになかなか始められない今。
・親孝行をしたいけれども今の繁忙に甘んじてしてやれない今。
甘んじている今を捨てることはできないのはわかってはいるのですが、後悔をしない今を生きるために考えながら進んでいきたいと思います。
以上